あん摩・マッサージ・指圧理論国家試験問題 問題1 あん摩の手技とその作用との組合せで誤っているのはどれか。   1.軽擦法 ーー 爽快感を与える。  2.揉捏法 ーー 筋の疲労を回復させる。  3.間歇圧迫法 ーー 筋の機能を高める。  4.叩打法 ーー 関節可動域を拡大する。  (解答4)   (第10回 問題141) 問題2 あん摩施術で最初に行う手技はどれか。   1.軽擦法   2.揉捏法   3.圧迫法   4.運動法   (解答1)   (第8回 問題141) 問題3 あん摩の基本手技でないのはどれか。   1.軽擦法   2.圧迫法   3.揉捏法   4.強擦法   (解答4)   (第5回 問題125) 問題4 あん摩の基本手技でないのはどれか。   1.軽擦法   2.強擦法   3.揉捏法   4.圧迫法   (解答2)   (第17回 問題143) 問題5 あん摩の基本手技で片手でも行えるのはどれか。   1.把握揉捏   2.ろとう揉捏   3.鋸切状揉捏   4.錐揉状揉捏   (解答1)   (第18回 問題141) 問題6 軽擦法の種類と施術部位との組合せで適切でないのはどれか。   1.手掌軽擦法 ーー 背部  2.四指軽擦法 ーー 頭部  3.指軽擦法 ーー 顔面  4.二指軽擦法 ーー 手指  (解答3)   (第11回 問題141) 問題7 主に手の背側で行う軽擦法はどれか。   1.二指軽擦法   2.四指軽擦法   3.指軽擦法   4.母指軽擦法   (解答3)   (第20回 問題143) 問題8 骨格筋に対する揉捏法の作用で適切でないのはどれか。   1.新陳代謝の促進   2.筋力の強化   3.筋緊張の緩和   4.筋疲労の除去   (解答2)   (第11回 問題143) 問題9 筋に対する揉捏法の作用として適切でないのはどれか。   1.筋線維の増加   2.代謝の亢進   3.疲労の回復   4.血行の促進   (解答1)   (第3回 問題126) 問題10 最も強く刺激できる手技はどれか。   1.手掌軽擦法   2.二指揉捏法   3.肘頭圧迫法   4.指頭振せん法   (解答3)   (第21回 問題145) 問題11 片手で行う揉捏法はどれか。   1.二指揉捏法   2.鋸切状揉捏法   3.きりもみ状揉捏法   4.ろとう揉捏法   (解答1)   (第9回 問題142) 問題12 あん摩の基本手技で腹部に対し手を重ねて施術するのはどれか。   1.二指揉捏   2.母指揉捏   3.四指揉捏   4.手根揉捏   (解答3)   (第23回 問題141) 問題13 叩打法とその応用部位との組合せで誤っているのはどれか。   1.指頭叩打法 ーー 頭部  2.合掌打法 ーー 肩背部  3.環状叩打法 ーー 腹部  4.切打法 ーー 上肢  (解答3)   (第9回 問題141) 問題14 小指側で行う叩打法はどれか。   1.空気(宿気)打法   2.切打法   3.環状叩打法   4.拍打法   (解答2)   (第12回 問題143) 問題15 叩打法のうち小指尺側で叩かないのはどれか。   1.手拳叩打法   2.切打法   3.空気(宿気)打法   4.合掌打法   (解答3)   (第14回 問題143) 問題16 手背部で叩く手技はどれか。   1.拳打法   2.切打法   3.合掌打法   4.空気(宿気)打法   (解答4)   (第4回 問題129) 問題17 手背で叩く手技はどれか。   1.拳打法   2.切打法   3.宿気打法   4.拍打法   (解答3)   (第23回 問題142) 問題18 切打法ではどの部位を使用するか。   1.指頭   2.小指尺側   3.手背   4.手掌   (解答2)   (第7回 問題143) 問題19 あん摩の手技で主に上肢に用いるのはどれか。  1.母指揉捏  2.手根揉捏  3.錐揉状揉捏  4.櫓盪揉捏  (解答3)  (第27回 問題141) 問題20 主に母指を用いて行う曲手はどれか。   1.突手   2.車手   3.挫手   4.柳手   (解答3)   (第3回 問題133) 問題21 主に頭部に用いられる曲手はどれか。   1.挫(くじき)手   2.突(つき)手   3.横(よこ)手   4.柳(やなぎ)手   (解答4)   (第5回 問題126) 問題22 柳手と関連の深い手技はどれか。   1.振せん法   2.揉捏法   3.叩打法   4.強擦法   (解答3)   (第8回 問題143) 問題23 曲手のうち肩背部に行う手技はどれか。   1.かみなり手   2.耳鐘の術   3.横手   4.柳手   (解答3)   (第15回 問題141) 問題24 あん摩法に特有な手技はどれか。   1.曲手  2.軽擦法  3.強擦法  4.運動操作  (解答1)  (第22回 問題143) 問題25 あん摩施術で正しいのはどれか。  1.滑剤を用いる。  2.求心性に行う。  3.皮膚に直接行う。  4.運動法が含まれる。  (解答4)  (第28回 問題141) 問題26 あん摩の基本手技のうち古法あん摩の (解釈の術」と関係あるのはどれか。   1.按撫法(軽擦法)   2.揉捏法   3.圧迫法   4.運動法   (解答2)   (解説 古法あん摩の基本手技は、調摩の術(軽擦法)、解釈の術(揉捏法)、利関の術(運動法)である。)  (第1回 問題132) 問題27 調摩の術に用いる手技はどれか。   1.切打法   2.母指くじき   3.母指揉捏法   4.手掌軽擦法   (解答4)   (第19回 問題141) 問題28 古法あん摩の「調摩の術」と関係がある手技はどれか。   1.圧迫法   2.揉捏法   3.軽擦法   4.振せん法   (解答3)   (第6回 問題141) 問題29 古法あん摩の利関の術によって興奮しない受容器はどれか。   1.高閾値機械受容器   2.パチニ小体   3.筋紡錘   4.腱器官   (解答1)   (第18回 問題148) 問題30 現代あん摩の基本手技で古法按摩の基本手技と対応しないのはどれか。   1.軽擦法   2.揉捏法   3.曲手   4.運動法   (解答3)   (第20回 問題141) 問題31 古法按摩の墨規矩で用いる手技はどれか。   1.軽擦法   2.揉捏法   3.圧迫法   4.叩打法   (解答1)   (解説 古法按摩には、墨規矩(手掌軽擦を用いる)、肩井の術(母指揉捏を用いる)、督脉の術、寿骨の術、巓頂の術、頭維の術、骨分の術などがある。)  (第4回 問題130) 問題32 古法あん摩の手技と現在行われている手技との組合せで正しいのはどれか。   1.調摩の術 ーー 揉捏法  2.解釈の術 ーー 軽擦法  3.利関の術 ーー 運動法  4.肩井の術 ーー 圧迫法  (解答3)   (第3回 問題125) 問題33 古法あん摩のうち関節を動かすのはどれか。   1.解釈の術   2.調摩の術   3.利関の術   4.肩井の術   (解答3)   (第7回 問題141) 問題34 古法あん摩で攣急する筋を指ではじく手技はどれか。   1.墨規矩の術   2.利関の術   3.解釈の術   4.調摩の術   (解答3)   (第17回 問題142) 問題35 片手で行う古法按摩術はどれか。   1.袋打の術   2.鳴骨の術   3.耳鐘の術   4.頭の曲   (解答2)   (第21回 問題141) 問題36 古法あん摩の腹診で「腹全体に力なく皮膚がざらつく。」のはどれか   1.食痞の腹   2.積聚の腹   3.血塊の腹   4.虚人の腹   (解答4)   (解説  古法あん摩の腹診には、  ①食痞の腹:左季肋部に凝結(凝り)があれば宿食(食つかえ)である。脊椎の第7椎および第9ちゅに凝りがあり、悪心あるいは病むこともある。  ②積聚の腹:中穴にむくみ(水気)があり、左側腹部に動悸があり、ひきつるのは毒気の積聚(しこり)である。腰背部に筋脹痛を伴うものである。  ③苦労の腹:みぞおちの硬結(心窩部の広い範囲にわたる硬結)は、心身過労、食気うっして(食欲不振)不眠の症である。  ④難治の腹:鳩尾穴を中心とした限局した硬結(塊)があって腹部の皮膚とともに動かぬものは、治療が困難な病である。  ⑤血塊の腹:下腹部に大きな塊があるのは、婦人の血塊、男子では疝気の症である。  ⑥虚人の腹:動悸(腹大動脈の拍動)が強く、腹全体に力がなく、皮膚がざらつくものは虚証である。  ⑦脚気の腹:臍下の腹がしびれて他人の肌のように覚えるのは脚気の症である。  がある。)   (第10回 問題142) 問題37 古法の按腹における腹証で、心窩部に硬結があるのはどれか。   1.虚人の腹   2.脚気の腹   3.血塊の腹   4.苦労の腹   (解答4)   (第12回 問題144) 問題38 古法按摩における腹診で、鳩尾穴に限局した不動性の硬結がみられるのはどれか。   1.血塊の腹   2.苦労の腹   3.虚人の腹   4.難治の腹   (解答4)   (第20回 問題142) 問題39 古法按摩の「骨分の術」の施術部位はどれか。   1.肩関節  2.肋間  3.腹部  4.腰椎  (解答2)  (第22回 問題141) 問題40 古法按摩で歯痛に対する手技はどれか。  1.頭維の術  2.墨規矩の術  3.鳴骨の術  4.骨分の術  (解答1)  (解説)   頭維の術:頭維穴(左右額角髪際部)と角孫穴(左右耳介直上の髪際部)を左右同時に母指揉捏と母指圧迫をする方法。歯痛止めの術。  墨規矩の術  ①墨規矩の1:肩甲上部の左右同時性手掌軽擦法(大椎穴より肩穴まで)。  ②墨規矩の2:肩甲骨内縁の左右同時性手掌軽擦法(大椎穴より脇の下まで)。  ③墨規矩の3:脊柱両側の左右同時性手掌軽擦法(大椎穴より八穴まで)。  鳴骨の術:手を横に立てて墨規矩の筋にあて、小指の元節にて骨をすらせ音を出す曲手。  骨分の術:背部の各肋間に両手の手指を開き軽擦する。  (第26回 問題141) 第3章 マッサージ 問題41 マッサージの施術方法で誤っているのはどれか。   1.血液・リンパの還流を促すように行う。   2.筋肉を十分弛緩させて行う。   3.衣服の上から行う。   4.求心性に行う。   (解答3)   (第12回 問題141) 問題42 疲労回復のマッサージ効果として適切でないのはどれか。   1.血液の循環をよくする。   2.筋の過緊張を緩和する。   3.消化機能を抑制する。   4.体の柔軟性を高める。   (解答3)   (第2回 問題133) 問題43 筋に対するマッサージの作用でないのはどれか。   1.筋疲労を取り除く。   2.筋を肥大させる。   3.筋けいれんを抑制する。   4.筋血流量を増やす。   (解答2)   (第19回 問題150) 問題44 競技後の筋疲労を回復させるマッサージの効果はどれか。   1.血管の収縮を促す。   2.筋の興奮性を高める。   3.乳酸の代謝を促す。   4.皮下脂肪の吸収を促す。   (解答3)   (第12回 問題145) 問題45 下腿の浮腫を改善するのに最も適したマッサージの手技はどれか。   1.揉捏法   2.軽擦法   3.叩打法   4.振せん法   (解答2)   (第15回 問題143) 問題46 下腿のむくみを取り除く目的で下腿三頭筋にマッサージ施術を行う場合、最も適切な手技はどれか。   1.母指軽擦法   2.手掌間歇圧迫法   3.四指持続圧迫法   4.環状叩打法   (解答2)  (解答2)   (解説 間歇圧迫法:母指と四指または両手の手掌でいったん圧迫し、その後力をゆるめ、さらに次の部を圧迫する方法。上肢や下肢に応用。 関節部に対しては、片手で間接の遠位部を圧迫し、他方で関節部に間歇圧迫を与える  ①上肢や下肢に対する間歇圧迫法は無痛性で行い、静脈・リンパの流れを促進する(ポンプ作用のようなもの)。  ②腹部に対する間歇圧迫法は胃腸の機能を盛んにする  母指軽擦法:母指腹で、手指や中手骨間など、比較的狭い部に用いる。  持続圧迫法:片手、両手の母指、四指、指のいずれかで、神経が骨から皮下に現れるところや、皮下を走行する神経、筋肉などを圧迫する。  神経が骨から皮下に現れるところ(翳風、オトガイ孔など  皮下を走行する神経、筋肉など(陽陵泉など)  ☆持続圧迫法=沈静作用  環状叩打法:母指と示指とを開き、両手同時に施術部を挟むように叩く手技。上肢や下腿に応用。  ①通常のゆるやかで短時間の叩打法は、神経、筋の機能を亢進させる(興奮作用)。  ②皮膚や筋の血管を拡張させ、血行を促進し、栄養を高める。  ③直接的または反射的作用により、神経や内臓の機能を調節する。  ☆近くや運動の麻痺に効果的)   (第25回 問題141) 問題47 マッサージの基本手技でないのはどれか。   1.間歇圧迫法   2.渦紋状強擦法   3.擦過軽擦法   4.母指揉捏法   (解答3)   (第9回 問題143) 問題48 マッサージの基本手技で手掌面を用いないのはどれか。   1.揉捏法   2.叩打法   3.強擦法   4.振せん法   (解答3)   (第10回 問題143) 問題49 手関節に行う環状軽擦法はどの手技に分類されるか。   1.手掌軽擦  2.母指軽擦  3.二指軽擦  4.四指軽擦  (解答3)  (第22回 問題142) 問題50 マッサージの軽擦法による作用はどれか。   1.皮静脈循環の促進   2.骨格筋筋力の増強   3.高閾値機械受容器の興奮   4.関節変形の矯正   (解答1)   (第19回 問題142) 問題51 按撫法(軽擦法)が皮膚に及ぼす作用として適切でないのはどれか。   1.皮膚の機械受容器の刺激   2.皮膚の新陳代謝の促進   3.皮膚血管の収縮   4.皮脂腺や汗腺の分泌促進   (解答3)   (第1回 問題133) 問題52 軽擦法の皮膚に及ぼす作用で、適切でないのはどれか。   1.感覚受容器の刺激   2.新陳代謝の促進   3.血管の収縮   4.皮膚温の上昇   (解答3)   (第4回 問題125) 問題53 軽擦法の作用で正しいのはどれか。   1.血液・リンパ循環を促進する。   2.病的滲出物を破砕吸収する。   3.皮下脂肪の減少を促進する。   4.靭帯の癒着をはがす。   (解答1)   (第9回 問題147) 問題54 手指や足指に適した軽擦法はどれか。   1.指頭軽擦法   2.手掌軽擦法   3.指軽擦法   4.二指軽擦法   (解答4)   (第6回 問題142) 問題55 手掌や足底に適した軽擦法はどれか。   1.二指軽擦法   2.環状軽擦法   3.四指軽擦法   4.指軽擦法   (解答4)   (第7回 問題144) 問題56 マッサージの軽擦法で主に関節横紋上に沿って行うのはどれか。  1.母指軽擦  2.環状軽擦  3.指軽擦  4.四指軽擦  (解答2)  (第28回 問題142) 問題57 マッサージの手技で表在静脈の還流促進効果が最も期待されるのはどれか。  1.圧迫  2.軽擦  3.叩打  4.揉捏  (解答2)  (第27回 問題142) 問題58 強擦法を構成する手技はどれか。   1.軽擦と揉捏   2.軽擦と圧迫   3.揉捏と振せん   4.揉捏と圧迫   (解答1)   (第7回 問題145) 問題59 強擦法について誤っているのはどれか。   1.マッサージに特有な基本手技   2.軽擦法と圧迫法の複合手技   3.主に関節部に応用する手技   4.軟部組織の癒着の治療に用いる手技   (解答2)   (第11回 問題142) 問題60 強擦法について誤っているのはどれか。   1.筋力を増強する。   2.関節部に応用する。   3.軽擦法と揉捏法との複合手技である。   4.制限された関節可動域を改善する。   (解答1)   (第10回 問題144) 問題61 強擦法について正しい記述はどれか。   1.あん摩の基本手技である。   2.軽擦法と振せん法との複合手技である。   3.関節部に応用する手技である。   4.鋸切状の手技がある。   (解答3)   (第14回 問題142) 問題62 関節部の癒着を剥離させるために用いる手技はどれか。   1.圧迫法   2.按捏法(強擦法)   3.揉捏法   4.叩打法   (解答2)   (第1回 問題134) 問題63 関節拘縮の改善を目的で行うのはどれか。   1.自動介助運動   2.漸増抵抗運動   3.抵抗運動   4.他動運動   (解答4)   (第21回 問題142) 問題64 皮下に生じた血腫の吸収を促進するのに適した手技はどれか。   1.強擦法   2.圧迫法   3.揉捏法   4.振せん法   (解答1)   (第6回 問題143) 問題65 マッサージの基本手技の生体に及ぼす作用で正しいのはどれか。   1.揉捏法により筋内の血行が増加する。   2.軽擦法により皮脂腺の働きが抑制される。   3.圧迫法により靱帯の癒着がはがれる。   4.強擦法により消化管運動が亢進する。   (解答1)   (第21回 問題149) 問題66 筋力テストで筋力4の場合に、筋力増強に応用されるのはどれか。   1.他動運動   2.自動介助運動   3.自動運動   4.抵抗運動   (解答4)   (第5回 問題133) 問題67 筋力1で行う運動法はどれか。   1.他動運動法   2.自動介助運動法   3.自動運動法   4.抵抗運動法   (解答2)   (第10回 問題149) 問題68 徒手筋力テストでMMT0の場合に行う運動法はどれか。   1.他動運動法   2.自動介助運動法   3.自動運動法   4.抵抗運動法   (解答1)   (第17回 問題144) 問題69 求心性抵抗運動法の主な目的はどれか。   1.筋力の増強   2.関節可動域の改善   3.末梢循環の促進   4.筋短縮の予防   (解答1)   (第23回 問題143) 問題70 徒手検査法で陽性の際、あん摩マッサージ指圧施術が最も適応となるのはどれか。  1.ドロップアームテスト  2.トムゼンテスト  3.ラックマンテスト  4.トンプソンテスト  (解答2)  (解説)  トムゼンテスト:上腕骨外側上顆炎を調べる理学検査法  ※あん摩マッサージ指圧の作用として消炎作用・誘導作用が考えられる。  消炎作用  ①作用効果:急性炎症に対しては、その中枢側(心臓に近い方)に施術し、炎症性滲出液の吸収を図る。また、慢性のものに対しては、患部に施術し、炎症性滲出物の破壊・吸収などを行う。  ②適応疾患:足関節捻挫など各種関節捻挫・打撲・肩関節周囲炎(五十肩)・アレルギー性鼻炎など。  誘導作用  ①作用効果:患部の発赤・腫脹・疼痛などがはなはだしい時、あるいは脳充血・外傷・炎症・皮下出血などで直接患部を施術できない場合、その部分より中枢側(心臓に近いほう)に施術をして、患部のリンパや血液(病的滲出物や出血)を健部へ誘導する。  ②適応疾患:脳充血・打撲・捻挫・浮腫・皮下出血など。  ③施術の実際:四指の関節の炎症、挫傷などには、患部より中枢側に求心性に、中等度の刺激量で一般的施術を行う。脳充血の場合には、頸部や肩背部に一般的施術を行う。  ドロップアームテスト:肩関節周囲炎で腱板断裂を調べる理学検査法  ラックマンテスト:前十字靱帯損傷を調べる理学検査法  トンプソンテスト:アキレス腱断裂を調べる理学検査法  (第26回 問題144) 問題71 徒手検査所見が陽性の病態で手技療法が最も適応となるのはどれか。  1.ドロップアームテスト  2.トーマステスト  3.ラックマンテスト  4.トンプソンテスト  (解答2)  (第28回 問題145) 問題72 エリザベート・ディッケが創始したのはどれか。   1.リンパマッサージ   2.骨膜マッサージ   3.乳房マッサージ   4.結合織マッサージ   (解答4)   (第4回 問題126) 問題73 結合織マッサージについて誤っている記述はどれか。   1.創始者はディッケである。   2.手技により皮膚に波状のしわが現れる。   3.基本手技は二指揉捏法である。   4.皮下結合組織に牽引刺激を与える。   (解答3)   (第10回 問題147) 問題74 結合織マッサージと関係のないのはどれか。   1.吸引圧法   2.擦過軽擦   3.カギ形軽擦   4.皮膚牽引法   (解答1)   (第16回 問題143) 問題75 結合織マッサージの基本手技はどれか。   1.母指軽擦   2.擦過軽擦   3.環状軽擦   4.指軽擦   (解答2)   (第8回 問題144) 問題76 結合織マッサージの手技はどれか。   1.母指揉捏法   2.屋瓦状揉捏法   3.カギ型軽擦法   4.指軽擦法   (解答3)   (第18回 問題142) 第4章 指圧 問題77 指圧について誤っている記述はどれか。   1.内臓の機能を調節する。   2.神経痛にはワレーの圧痛点に施術する。   3.運動麻痺には持続圧迫法を用いる。   4.運動操作は健康増進法として応用される。   (解答3)   (第7回 問題146) 問題78 指圧の成立過程に関係しなかった手技療法はどれか。   1.古法按摩   2.導引   3.リンパドレナージ   4.カイロプラクティック   (解答3)   (第16回 問題144) 問題79 古法あん摩、導引、柔道の活法の技術を含む手技はどれか。   1.リンパドレナージ   2.指圧   3.関節モビリゼーション   4.マッサージ   (解答2)   (第13回 問題143) 問題80 古法按摩、導引、柔道の活法を総合し、アメリカ合衆国の整体術を加え体系化した手技はどれか。   1.マッサージ   2.指圧   3.結合織マッサージ   4.関節モビリゼーション   (解答2)   (第20回 問題145) 問題81 指圧の成立に関与した手技療法はどれか。   1.リフレクソロジー  2.リンパドレナージ  3.タクティールケア  4.オステオパシー  (解答4)  (第22回 問題144) 問題82 指圧の押圧操作の三原則に含まれないのはどれか。   1.皮膚に対して垂直に押圧する。   2.漸増漸減圧を加える。   3.押圧を一定時間持続する。   4.術者は精神を集中する。   (解答2)   (第3回 問題128) 問題83 押圧操作の三原則のうち心理面を表すのはどれか。   1.漸増漸減   2.持続   3.集中   4.垂直   (解答3)   (第13回 問題147) 問題84 指圧の押圧操作の3原則に含まれるのはどれか。   1.衝圧   2.吸圧   3.持続圧   4.緩圧   (解答3)   (第23回 問題144) 問題85 押圧操作の3原則に含まれるのはどれか。  1.快圧  2.一点圧  3.漸増圧  4.垂直圧  (解答4)  (第27回 問題143) 問題86 指圧の基本圧法に含まれないのはどれか。   1.間歇圧迫法   2.緩圧法   3.衝圧法   4.吸引圧法   (解答1)   (第15回 問題145) 問題87 指圧の基本圧法で誤っているのはどれか。   1.衝圧法   2.吸圧法   3.持続圧法   4.垂直圧法   (解答4)   (第17回 問題145) 問題88 指圧の基本圧法で正しいのはどれか。   1.通常圧法は吸気で押圧し、呼気で離す。   2.緩圧法は徐々に押圧し、すぐに離す。   3.衝圧法は軽圧、快圧、強圧と段階的に押圧する。   4.持続圧法は主として手掌面で押圧する。   (解答4)   (第18回 問題143) 問題89 指圧の基本圧法のうち2段押し、3段押しともいわれるのはどれか。   1.緩圧法   2.衝圧法   3.持続圧法   4.吸圧法   (解答1)  (解答1)   (解説 緩圧法:徐々に力を加えていき、一定の圧に達するまでに通常圧法の2~3倍の時間をかける押し方である。時には、2段、3段に区切って行うこともある(2段圧法、3段圧法)。 衝圧法:漸増圧で一定の圧に達するまで力をいれ、そこで圧の強さを定めて急に強い圧を加え、すぐに力を抜く方法である。反射作用を喚起する効果がある。  持続圧法:この法は主に手掌を用い、軽くゆっくりと1分間ほど持続的に押し続ける方法である。長い反応を期待する圧法である。  吸圧法(吸引圧法):この法は手掌または四指で、皮膚や皮下組織を吸い上げるようにして押す方法で、主として皮膚反射を期待する押し方で、強く押せば神経や筋肉の機能を抑え、弱く押せばその部の機能を高める。  通常圧法:5~7秒かけて徐々に力を加えて、徐々に力を抜く、漸増漸減の持続圧法である。)   (第25回 問題143) 問題90 漸増漸減の圧変化を主として用いる押圧法はどれか。   1.通常圧法   2.衝圧法   3.振動圧法   4.吸引圧法   (解答1)   (第20回 問題144) 問題91 指圧の基本圧法の中で漸増漸減圧でないのはどれか。   1.吸圧法   2.緩圧法   3.通常圧法   4.持続圧法   (解答1)   (第14回 問題144) 問題92 指圧の基本圧法のうち通常圧法に比べて反射作用を喚起する効果が高いのはどれか。   1.緩圧法   2.衝圧法   3.持続圧法   4.吸引圧法   (解答2)   (解説 基本圧法(力の入れ方・抜き方による圧法の種類) ①通常圧法 5~7秒かけて徐々に力を加えて、徐々に力を抜く、漸増漸減の持続圧法である。 ②緩圧法 徐々に力を加えていき、一定の圧に達するまでに通常圧法の2~3倍の時間をかける押し方である。時には、2段、3段に区切って行うこともある(2段圧法、3段圧法)。 ③衝圧法 漸増圧で一定の圧に達するまで力をいれ、そこで圧の強さを定めて急に強い圧を加え、すぐに力を抜く方法である。反射作用を喚起する効果がある。 ④持続圧法 この法は主に手掌を用い、軽くゆっくりと1分間ほど持続的に押し続ける方法である。長い反応を期待する圧法である。 ⑤吸圧法(吸引圧法) この法は手掌または四指で、皮膚や皮下組織を吸い上げるようにして押す方法で、主として皮膚反射を期待する押し方で、強く押せば神経や筋肉の機能を抑え、弱く押せばその部の機能を高める。  (第24回 問題143) 問題93 急に離す圧法はどれか。   1.通常圧法   2.衝圧法   3.緩圧法   4.吸圧法   (解答2)   (第9回 問題144) 問題94 2段押し、3段押しともいわれ、圧操作が深部に浸透する手技はどれか。   1.通常圧法   2.衝圧法   3.緩圧法   4.吸圧法   (解答3)   (第2回 問題126) 問題95 基本圧法のうち三段押しともいわれる手技はどれか。   1.通常圧法   2.衝圧法   3.緩圧法   4.吸圧法   (解答3)   (第19回 問題144) 問題96 1回の手技に最も時間をかけて行う押圧法はどれか。   1.緩圧法   2.吸圧法   3.衝圧法   4.通常圧法   (解答1)   (第17回 問題146) 問題97 指圧の基本圧法で次の文で示すのはどれか。  「5~7秒かけて徐々に力を加え、徐々に力を抜く。」   1.衝圧法   2.通常圧法   3.持続圧法   4.緩圧法   (解答2)   (第21回 問題143) 問題98 脊柱を矯正する押圧操作はどれか。   1.振動圧法   2.持続圧法   3.衝圧法   4.吸引圧法   (解答3)   (第4回 問題127) 問題99 冷え症に対し局所の温熱効果を期待して手掌で軽圧する場合、最も適切な手技はどれか。  1.通常圧法  2.衝圧法  3.緩圧法  4.持続圧法  (解答4)  (解説)  持続圧法:手掌で持続的に押圧する。温熱作用により、冷え症、下痢、の改善(接触面積が広いため施術部に温める作用を期待できる。)。  通常圧法:最も多用される手技で、5~7秒かけて徐々に力を加えて、徐々に力を抜く、漸増漸減の持続圧法である。機能の亢進(循環系、自律神経系)  衝圧法:漸増圧で押圧して急に押してすぐに放す手技で、反射作用を期待するものである。  緩圧法:2段押し、3段押しと呼ばれるもので、慢性疾患や深部の筋の硬結の寛解に効果があるとされる。  吸圧法:手指、手掌で皮膚を吸い上げ、吸い寄せるといった手技で、皮膚の新陳代謝を促すものである。  (第26回 問題142) 問題100 あん摩・マッサージ・指圧に共通する基本手技はどれか。   1.按撫法(軽擦法)   2.揉捏法   3.圧迫法   4.叩打法   (解答3)   (第1回 問題126) 問題101 手技について誤っている記述はどれか。   1.曲手は叩打法や振せん法などの複合手技である。   2.按捏法(強擦法)は按撫法(軽擦法)と揉捏法との複合手技である。   3.擦過軽擦はあん摩の按撫法(軽擦法)の一種である。   4.指圧には吸圧法、衝圧法などの手技がある。   (解答3)   (第2回 問題125) 問題102 施術と手技との組合せで正しいのはどれか。   1.あん摩 ーー 指軽擦法  2.マッサージ ーー 強擦法  3.指圧 ーー 間歇圧迫法  4.結合織マッサージ ーー 手掌軽擦法  (解答2)   (第3回 問題127) 問題103 手技について、誤っている記述はどれか。   1.運動操作は、指圧の基本手技である。   2.按捏法は、揉捏法と圧迫法との混合手技である。   3.曲手は、あん摩特有の手技である。   4.圧迫法は、漸増漸減圧が基本である。   (解答2)   (第4回 問題128) 問題104 四肢のみに用いられる手技はどれか。   1.手拳叩打法   2.環状叩打法   3.切打法   4.宿気打法   (解答2)   (第19回 問題143) 問題105 二指揉捏法の対象となる筋はどれか。   1.側頭筋   2.胸鎖乳突筋   3.中殿筋   4.腹直筋   (解答2)   (第13回 問題141) 問題106 両母指揉捏を行う筋として適切でないのはどれか。   1.総指伸筋   2.前脛骨筋   3.脊柱起立筋   4.腹直筋   (解答4)   (第16回 問題142) 問題107 胸鎖乳突筋部に適した揉捏法はどれか。   1.手掌揉捏法   2.二指揉捏法   3.ろとう揉捏法   4.錐状(きりもみ状)揉捏法   (解答2)   (第5回 問題127) 問題108 胸鎖乳突筋の揉捏法で使用頻度が最も高いのはどれか。   1.母指揉捏法   2.二指揉捏法   3.手根揉捏法   4.手掌揉捏法   (解答2)   (第24回 問題141) 問題109 僧帽筋に対する手技で適切でないのはどれか。   1.手掌軽擦法   2.きりもみ状揉捏法   3.突手   4.掌打法   (解答2)   (第10回 問題145) 問題110 筋とその施術法との組合せで適切でないのはどれか。   1.腹直筋 ーー ろとう揉捏法  2.広背筋 ーー 手掌揉捏法  3.前脛骨筋 ーー 両母指揉捏法  4.胸鎖乳突筋 ーー きりもみ状揉捏法  (解答4)   (第14回 問題141) 問題111 小殿筋への圧迫法で十分に力が伝わる股関節の他動的肢位はどれか。  1.屈曲位  2.伸展位  3.外転位  4.内転位  (解答3)  (解説)  中、小殿筋の起始、停止、支配神経、作用  起始:腸骨外面、停止:大転子  支配神経:上殿神経、作用:股関節の外転、内旋  ※中小殿筋が大転子を引き上げることで外転する。また中小殿筋ともに前部の線維は股関節の前上方についているため内旋が起こる。小殿筋は股関節内旋の主動作筋である。  (第26回 問題143) 問題112 腰背部に行う手技で適切でないのはどれか。   1.母指圧迫法   2.きりもみ状揉捏   3.宿気打法   4.車手   (解答2)   (第16回 問題141) 問題113 腹部に行う手技で最も多く用いられるのはどれか。   1.ろとう揉捏法   2.きりもみ状揉捏法   3.母指揉捏法   4.二指揉捏法   (解答1)   (第12回 問題142) 問題114 腹部に用いる揉捏法で使用頻度が最も高いのはどれか。   1.錐揉状揉捏法   2.艪盪揉捏法   3.縦行揉捏法   4.鋸切状揉捏法   (解答2)   (第24回 問題142) 問題115 按腹に適さない手技はどれか。   1.ろとう揉捏   2.車手   3.手掌振せん   4.四指圧迫   (解答2)   (第8回 問題142) 問題116 施術部位と手技との組合せで適切でないのはどれか。   1.頭部 ーー 柳手  2.顔面部 ーー 指軽擦法  3.上肢 ーー 鋸切状揉捏法  4.腹部 ーー 手掌振せん法  (解答2)   (第13回 問題142) 問題117 施術と効果との組合せで誤っているのはどれか。   1.あん摩 ーー 気血の循環改善  2.マッサージ ーー リンパの循環促進  3.指圧 ーー 神経線維の増加  4.運動法 ーー 関節可動域の拡大  (解答3)   (第8回 問題147) 問題118 施術と効果との組合せで誤っているのはどれか。   1.あん摩 ーー 疲労の回復  2.マッサージ ーー リンパ液の循環促進  3.指圧 ーー 筋力の増強  4.運動法 ーー 関節可動域の拡大  (解答3)   (第16回 問題149) 問題119 手技と治療対象との組合せで正しいのはどれか。   1.持続圧迫法 ーー 坐骨神経痛  2.うずまき状強擦法 ーー 腓腹筋けいれん  3.環状叩打法 ーー 顔面神経麻痺  4.矯正法 ーー 胃下垂  (解答1)   (第11回 問題144) 問題120 病状と手技との組合せで適切でないのはどれか。   1.神経痛 ーー 持続圧迫法  2.片麻痺 ーー 他動運動法  3.肩こり ーー 母指揉捏法  4.顔面神経麻痺 ーー 指軽擦  (解答4)   (第15回 問題144) 問題121 緊張型頭痛患者の上項線部に対する手技で筋緊張軽減が期待できるのはどれか。  1.手掌軽擦  2.四指振戦  3.手掌叩打  4.母指圧迫  (解答4)  (第27回 問題144) 問題122 大腿内側のあん摩で施術する筋はどれか。   1.大腿二頭筋   2.大腿直筋   3.大腿筋膜張筋   4.薄筋   (解答4)   (第7回 問題148) 問題123 上腕二頭筋の過緊張に対し、拮抗抑制を目的に施術する筋はどれか。   1.上腕三頭筋   2.三角筋   3.上腕筋   4.烏口腕筋   (解答1)   (第8回 問題148) 第5章 その他の関連する治療法 問題124 カイロプラクティックが治療対象とするのはどれか。   1.皮膚   2.筋肉   3.脊椎   4.リンパ   (解答3)   (第21回 問題144) 問題125 オステオパシーに関する記述はどれか。   1.擦過軽擦の手技を行う。   2.創始者はパーマーである。   3.骨格の異常を徒手で調節する方法である。   4.ヨーロッパから導入された。   (解答3)   (第5回 問題134) 問題126 足の反射帯療法について正しい記述はどれか。   1.アキレス腱反射を観察して疾病の診断をする。   2.身体諸器官の反応帯を足部に集約し、診察・治療する。   3.身体諸器官の反応帯は左右対称となっている。   4.足関節の骨格を矯正して身体の機能を調節する。   (解答2)   (第18回 問題144) 問題127 温罨法が適するのはどれか。   1.乳癌   2.乳頭炎   3.乳腺炎   4.乳汁分泌不全   (解答4)   (第11回 問題148) 問題128 肩こりに対する温熱療法が筋緊張を改善する機序として適切でないのはどれか。   1.筋血流量の増加   2.局所発痛物質の除去   3.α運動ニューロンの興奮   4.筋紡錘の感受性低下   (解答3)   (第15回 問題149) 問題129 伝導熱を利用する温熱療法はどれか。   1.パラフィン浴   2.電光浴   3.極超短波療法   4.赤外線療法   (解答1)   (第4回 問題133) 問題130 パラフィン浴について誤っているのはどれか。   1.パラフィンの温度は50~55℃である。   2.患部を入れたまま10分間温める。   3.関節リウマチに用いる。   4.伝導熱を利用した方法である。   (解答2)   (第14回 問題145) 問題131 腰痛症の治療法で適切なのはどれか。   1.ウィリアムズ体操   2.コッドマン体操   3.ボバース法   4.棒体操   (解答1)   (第3回 問題130) 問題132 ウィリアムス体操の目的で、正しいのはどれか。   1.肩関節の可動域改善   2.膝関節の可動域改善   3.腹筋の筋力強化   4.上腕の筋力強化   (解答3)   (第4回 問題134) 問題133 乳房マッサージの前後に一般に併用する療法はどれか。   1.低周波治療法   2.極超短波療法   3.運動療法   4.温罨法   (解答4)   (第3回 問題134) 問題134 関節モビリゼーションについて正しいのはどれか。   1.筋緊張の亢進   2.関節運動の回復   3.脊椎の矯正   4.滑液の分泌抑制   (解答2)   (第16回 問題145) 問題135 関節モビリゼーションの目的はどれか。   1.関節周囲筋の筋力増強   2.関節液の分泌促進   3.関節包内運動の改善   4.関節周囲の皮膚の伸張性の改善   (解答3)   (第24回 問題144) 問題136 関節モビライゼーションの目的はどれか。  1.関節包内運動の改善  2.筋膜の伸張性の改善  3.関節周囲筋の強化  4.滑液の分泌抑制  (解答1)  (第28回 問題144) 問題137 アイシングの直接的な作用として適切でないのはどれか。   1.新陳代謝の促進   2.消炎   3.鎮痛   4.血管の収縮   (解答1)   (第15回 問題146) 第6章 あん摩マッサージ指圧の臨床応用 問題138 次の文で示す法則を提唱したのはだれか。  「弱刺激は神経機能を喚起し、中等度刺激はこれを興奮させ、強刺激はこれを抑制する。」   1.ウイナー   2.アルントシュルツ   3.ハーヴェイ   4.ウィルヒョウ   (解答2)   (解説 プリューゲル・アルントシュルツの法則とは、筋や神経などの興奮性組織に対し、弱い刺激はその働きを呼び起こし、中等度の刺激は興奮させ、強い刺激はこれを鎮静させる。さらに、最も強い刺激はこれを停止(麻痺)させるという法則である。)  (第2回 問題127) 問題139 あん摩・マッサージ・指圧施術で強刺激によって期待される作用はどれか。   1.矯正作用   2.興奮作用   3.誘導作用   4.鎮静作用   (解答4)   (第2回 問題132) 問題140 手技の作用として誤っている記述はどれか。   1.圧迫法は持続的に行うと筋のけいれんを鎮静させる。   2.振せん法は神経系の機能を亢進させる。   3.揉捏法は筋の新陳代謝を亢進させる。   4.叩打法は弱く短く行うと神経系の機能を抑制させる。   (解答4)   (第9回 問題148) 問題141 神経痛やけいれんなどの神経の異常興奮を抑制するための適切な手技はどれか。   1.按撫法(軽擦法)   2.揉捏法   3.振せん法   4.圧迫法   (解答4)   (第1回 問題127) 問題142 マッサージの刺激量を決定する要因でないのはどれか。   1.手技の選択   2.力の強弱   3.施術者の体格   4.時間の長短   (解答3)   (第11回 問題146) 問題143 施術に対する感受性の要因はどれか。   1. 受療経験の有無  2. 手技の種類  3. 施術時間の長短  4. 力の強弱  (解答 1)  (第22回 問題145) 問題144 患者の感受性と施術の刺激量の原則で誤っているのはどれか。   1.初めて治療を受ける人には力を弱めにする。   2.腰部は腹部より力を強めにする。   3.虚弱体質の人には施術時間を短くする。   4.高齢者は青壮年者より施術時間を長くする。   (解答4)  (解説 刺激量(ドーゼ):①刺激量が少なすぎると、十分な効果が期待できず、「患者に不満や不快感を与える。②刺激量が多すぎると痛みや強い疲労感を引き起こす。③適切な刺激量は、手技の種類、力度、時間の長短、患者の感受性などにより決定される。 感受性:①同じ刺激量を与えても患者により感じ方が異なるので、個々の患者の感受性を十分に考慮する必要がある。②感受性は疾病の種類、患者の年齢、性別、体質、栄養状態、職業、習慣、施術部位、施術経験、体調などにより変化する。  ※虚弱体質者は、通常の刺激量をしても刺激過多(揉み返しなど)になることがあるため、刺激量を調整する必要がある。  高齢者は、持病があったり、骨が弱くなっている方も多い。少しの変化で体調を崩してしまう恐れもある。長時間の刺激の強い施術は身体に負担を掛けてしまうことになる。)   (第25回 問題144) 問題145 マッサージによる爽快感をもたらす脳内物質として適切なのはどれか。   1.ヒスタミン   2.サブスタンスP   3.ブラジキニン   4.ドパミン   (解答4)   (第15回 問題148) 問題146 軽擦法による心地良さをもたらす脳内物質として適切なのはどれか。  1.ドパミン  2.ヒスタミン  3.アドレナリン  4.プロスタグランジン  (解答1)(解説:ドーパミンはやる気を高めたり、幸福感を高めたりして、人を気持ちよくさせる効果がある。)  (第27回 問題145) 問題147 あん摩マッサージ指圧の効果として適切でないのはどれか。   1.関節拘縮の改善   2.筋線維の増加   3.リンパ循環の改善   4.内臓機能の調節   (解答2)   (第5回 問題132) 問題148 揉み返しを最も起こしやすいのはどれか。   1.皮膚・皮下組織の移動範囲内の施術   2.同一部位の反復施術   3.不規則なリズムでの施術   4.筋線維と平行な施術   (解答2)   (解説 揉み返し:揉み返しとは、機械的刺激による炎症、小外傷、施術の翌日から数日間、ひきつり感や痛みを感じる状態。 原因→炎症を引き起こしやすい患者の体調、不適切な手技(皮膚をこするなど)、同一部位への過度な刺激。  予防→皮下組織の移動性の範囲で、筋肉をとらえ揉捏する。痛みを我慢させるような強い施術は行わない。患者の体調把握。)   (第25回 問題145) 問題149 症状とあん摩・マッサージ・指圧の作用との組合せで正しいのはどれか。   1.浮腫 … 転調作用  2.関節拘縮 … 消炎作用  3.知覚脱出 … 矯正作用  4.筋けいれん … 鎮静作用  (解答4)   (第22回 問題149) 問題150 腓腹筋けいれんに対して持続圧迫を行ったところ、けいれんが治まった。考えられる作用はどれか。   1.興奮作用   2.鎮静作用   3.反射作用   4.矯正作用   (解答2)   (第23回 問題148) 問題151 リンパ浮腫に対する手技療法の目的はどれか。   1.反射作用   2.矯正作用   3.誘導作用   4.鎮静作用   (解答3)   (解説 誘導作用:患部の発赤・腫脹・疼痛などがはなはだしい時、あるいは脳充血・外傷・炎症・皮下出血などで直接患部を施術できない場合、その部分より中枢側(心臓に近いほう)に施術をして、患部のリンパや血液(病的滲出物や出血)を健部へ誘導する。 適応疾患→脳充血・打撲・捻挫・浮腫・皮下出血など。  施術の実際→四指の関節の炎症、挫傷などには、患部より中枢側に求心性に、中等度の刺激量で一般的施術を行う。脳充血の場合には、頸部や肩背部に一般的施術を行う。  患部誘導作用→筋萎縮、麻痺、局所貧血、冷えなど患部の循環が低下している際、直接施術を施し、血液・リンパの循環を促進する作用  健部誘導作用→患部に発赤、腫脹、疼痛、充血、出血、炎症などがあり、直接の施術が困難な場合、健部(身体の中心部など)に施術し、患部より血液リンパを誘導子患部の状態を改善する作用  例えば脳充血に対する頚部、膝関節腫脹に対する大腿部など  反射作用:疾病部位から離れた部位に施術して、反射機転を介して異常機能の調整をはかる。  適応疾患→内臓の異常、血管運動神経の異常(充血や貧血など)など。  施術の実際→反射作用を応用して、内臓機能の調整をはかるためには、個々の内臓病変と、反応の現れる体表部位との関係を正確に把握して、施術部を決定し、適量刺激を与える必要がある。  矯正作用:関節の拘縮などで、正常な関節運動範囲が制限された場合、その可動域をより正常に広げたり、あるいは、斜頸・内反足・外反足・内反膝(O脚)・外反膝(X脚)などの形態異常の矯正をはかる。  適応疾患→関節拘縮、筋・腱・靱帯の短縮や癒着、内反足、外反足・内反膝(O脚)・外反膝(X脚)など。  施術の実際→矯正法の準備段階として、按捏法・揉捏法・運動法などを患部およびその周囲に行い、癒着の剥離や血液循環の改善を行った後、矯正法を行う。  鎮静作用:病的に機能が亢進している場合、特に神経や筋の機能を抑え、鎮静させる。  適応疾患→神経痛・知覚過敏・筋痙攣・筋緊張・筋肉痛など。  施術の実際→プリューゲル・アルントシュルツの法則に従えば、強い刺激で長時間行うのがよいことになるが、臨床的には閾値の低下した(感受性の亢進した)組織に大しては弱い刺激でも十分効果が期待できる(神経伸展法など)。)   (第25回 問題148) 問題152 あん摩・マッサージ・指圧が最も適する疾患はどれか。   1.腹膜炎   2.胃アトニー   3.肝硬変   4.狭心症   (解答2)   (第3回 問題132) 問題153 あん摩マッサージ指圧施術で最も適する症状はどれか。   1.吐血   2.発熱   3.局所の急性炎症   4.関節の拘縮   (解答4)   (第19回 問題145) 問題154 按腹施術の対象となるのはどれか。   1.ストレスによって下痢と便秘を繰り返す下腹部痛。   2.タール便と体重減少とを伴う心窩部痛。   3.油っこい物の過食後に起こる右季肋部痛。   4.ブルンベルグ徴候がみられる右下腹部痛。   (解答1)   (第18回 問題145) 問題155 マッサージの施術対象とならない疾患はどれか。   1.脳卒中後遺症   2.慢性胃炎   3.気管支喘息   4.大動脈瘤   (解答4)7   (解説 絶対的禁忌症とは、絶対にあん摩マッサージ指圧を行ってはならない疾患である。これには次のようなものがある。 ①急性熱性病・急性伝染病 ②表在器官の急性炎症:虫垂炎・腹膜炎など ③静脈血栓・静脈炎・動脈瘤・その他血管障害 ④毒蛇に噛まれたり、昆虫に刺されたりした場合 ⑤心臓・肺臓・腎臓・肝臓などの重症の内臓疾患 ⑥吐血時・喀血時など安静を要する場合 ⑦化膿性疾患・悪性腫瘍・梅毒・結核(発熱時) ⑧骨折および脱臼の初期  (第8回 問題146) 問題156 あん摩・マッサージ・指圧治療の禁忌はどれか。   1.腹膜炎   2.動脈硬化症   3.足関節捻挫   4.慢性胃炎   (解答1)   (第1回 問題131) 問題157 あん摩・マッサージ・指圧治療の禁忌はどれか。   1.内臓下垂   2.習慣性便秘   3.慢性胃炎   4.腹膜炎   (解答4)   (第16回 問題146) 問題158 あん摩・マッサージ・指圧の相対禁忌はどれか。   1.片頭痛   2.過敏性腸症候群   3.慢性気管支炎   4.胃潰瘍   (解答4)   (解説 相対的禁忌症とは、患者の状態、病気の時期、症状などによって、治療開始の時期や施術の仕方、施術部位などを考慮しなければならない疾患である。これには次のようなものがある。 ①高度の動脈硬化症 ②著しい高血圧症 ③妊婦・血友病・胃潰瘍・結核 ④皮膚に損傷や発疹のある場合 ⑤脳卒中の初期 ⑥骨折および脱臼の比較的初期  (第24回 問題145) 問題159 あん摩・マッサージ・指圧の適応症はどれか。   1.更年期障害  2.結核  3.動脈瘤  4.腹膜炎  (解答 1)  (第22回 問題146) 問題160 あん摩・マッサージ・指圧施術で対象とならないのはどれか。   1.関節リウマチの痛み   2.脳卒中後の関節拘縮   3.活動性肺結核の咳嗽   4.常習性便秘   (解答3)   (第23回 問題145) 第7章 リスク管理 問題161 あん摩マッサージ指圧施術で出現する好ましくない反応はどれか。   1.施術中の睡眠   2.空腹感の発現   3.便意の訴え   4.翌日の筋肉痛   (解答4)   (第12回 問題147) 問題162 あん摩マッサージ指圧施術で出現する好ましくない反応はどれか。   1.便意の訴え   2.翌日の筋肉痛   3.施術中の睡眠   4.空腹感の発現   (解答2)   (第19回 問題146) 問題163 骨折の発生に最も注意しなければならないのはどれか。   1.吸圧法   2.衝圧法   3.持続圧法   4.緩圧法   (解答2)   (第12回 問題148) 問題164 骨粗鬆症が疑われる患者に対する施術で、最も注意しなければならないのはどれか。   1.殿部の母指揉捏法   2.大腿部の把握揉捏法   3.肩上部の合掌打法   4.背部の手掌圧迫法   (解答4)   (第13回 問題145) 問題165 骨粗鬆症患者の背部への施術で骨折の危険性が最も高い手技はどれか。   1.衝圧法   2.軽擦法   3.振せん法   4.揉捏法   (解答1)   (第14回 問題146) 問題166 骨粗鬆症患者の腰部への施術で骨折のリスクが最も高いのはどれか。   1.持続圧法   2.衝圧法   3.振動圧法   4.吸引圧法   (解答2)   (第20回 問題146) 問題167 高齢の女性患者に腹臥位で背部の指圧を行う場合、正しいのはどれか。   1.呼気時に押圧する。   2.急増圧で押圧する。   3.衝圧法で行う。   4.強圧法で行う。   (解答1)   (第18回 問題146) 問題168 高齢者に対する施術で骨折のリスクが高いのはどれか。   1.腹臥位における背部の母指圧迫   2.側臥位における頸部の四指揉捏   3.背臥位における腹部の輪状軽擦   4.座位における肩上部の把握揉捏   (解答1)   (第21回 問題146) 問題169 指圧施術において高齢者に用いると骨折のリスクが最も高いのはどれか。   1.衝圧法  2.通常圧法  3.持続圧法  4.吸圧法  (解答1)  (第22回 147) 問題170 高齢者への施術で力度に注意が最も必要なのはどれか。   1.督脈の術   2.頭維の術   3.骨分の術   4.平手の術   (解答1)   (解説 以下に各選択枝の概要を記す。 督脈の術:脊中棘突起の直側の母指軽擦及び母指圧迫。  頭維の術:頭維と角孫の左右同時の母指揉捏及び母指圧迫。  骨分の術:背部の各肋間へ両手の手指を開きながらの軽擦。  平手の術:章門より腹部正中に対して両手掌で圧迫しながらの軽擦。   (第23回 問題146) 問題171 高齢女性への施術で最も注意が必要なのはどれか。  1.殿部への手根揉捏  2.大腿部への把握揉捏  3.肩上部への宿気打  4.背部への手掌圧迫  (解答4)  (第28回 問題143) 問題172 脱臼しやすい患者への施術で注意を要する手技はどれか。   1.調摩の術   2.解釈の術   3.利関の術   4.骨分の術   (解答3)   (第15回 問題142) 問題173 手指消毒に関する説明で誤っている記述はどれか。   1.流水で洗浄を行う。   2.逆性石けんを使用する。   3.洗浄後は手指を乾燥させる。   4.消毒薬はベースン法で用いる。   (解答4)   (解説 手指消毒法 ラビング法(擦式法) 一定量の消毒薬を手掌に取り、乾燥するまで摩擦し消毒する方法 最も簡便で除菌効果が高い 細菌以外の汚れが付着している場合は、あらかじめ流水で洗い流してから使用しなければならない スクラブ法(洗浄法) 洗浄剤を配合した消毒薬を用いて、流水で手指に付着した汚れを落とし同時に消毒する方法 汚れを落とすのと消毒が同時に出来る 蛇口のないところでは使用できない スワブ法(清拭法) 消毒薬をガーゼに含ませて手指や皮膚に付着した細菌を拭き取る方法多量の汚れが付着している場合は不適 ベースン法(浸漬法) 一定濃度の消毒薬をベースンに入れ、そこに手指を浸して洗う方法それ自体が汚染の原因になったりと長所より短所が多きため現在では廃止されている )   (第13回 問題148) 問題174 手指消毒に関して正しいのはどれか。   1.次亜塩素酸ナトリウムを用いる。   2.流水での洗浄は10秒間行う。   3.ベースン法を行う。   4.ラビング法では約3mlの消毒薬を用いる。   (解答4)   (第24回 問題146) 問題175 手洗いに使用する消毒剤はどれか。   1.次亜塩素酸ナトリウム   2.グルコン酸クロルヘキシジン   3.グルタールアルデヒド   4.エタノール   (解答2)   (第14回 問題147) 問題176 手指の清潔保持で誤っている記述はどれか。   1.ペーパータオルを使用する。  2.手の爪は短く切る。  3.50%エタノールを用いる。  4.ラビング法を行う。  (解答3)   (第19回 問題147) 問題177 手指の衛生管理で誤っている記述はどれか。   1.ベースン法で手指消毒を行う。   2.施術中に自分の髪の毛や顔に触れない。   3.施術者の手指に傷がある場合、指サックを用いる。   4.洗浄後は手指を乾燥させる。   (解答1)   (第20回 問題147) 問題178 施術者の手指の感染防止で最も適切なのはどれか。  1.手指に傷がある場合は指サックを装着する。  2.手指にハンドクリームを塗る。  3.手洗いの際にエアータオルを使用する。  4.ラビング法で用いる消毒薬は約1mlである。  (解答1)  (解説)  ラビング法(擦式法):擦式消毒薬(速乾性エタノールローション)やく3mlを手指に刷り込む。  (第26回 問題145) 問題179 あん摩施術前の準備として適切でないのはどれか。   1.擦式手指消毒をする。   2.手指を湿らせる。   3.清潔な白衣を着る。   4.爪を短く切る。   (解答2)   (第16回 問題147) 第8章 あん摩マッサージ指圧の基礎理論 問題180 ポリモーダル受容器の特徴で正しいのはどれか。   1.機械的刺激にのみ反応する。   2.化学的刺激にのみ反応する。   3.温度的刺激にのみ反応する。   4.機械的・科学的・温度的刺激のいずれにも反応する。   (解答4)   (第1回 問題130) 問題181 皮膚の触圧受容器として誤っているのはどれか。   1.高閾値機械受容器   2.ルフィニ終末   3.マイスネル小体   4.パチニ小体   (解答1)   (第17回 問題147) 問題182 骨格筋の伸展運動に応答する受容器はどれか。   1.パチニ小体   2.筋紡錘   3.自由神経終末   4.ルフィニ終末   (解答2)   (第6回 問題144) 問題183 骨格筋の伸張に応じる受容器はどれか。   1.筋紡錘   2.パチニ小体   3.メルケル盤   4.ポリモーダル受容器   (解答1)  (解答1)   (解説 筋紡錘:骨格筋の伸展感覚受容器・パチニ小体:振動受容器・メルケル盤:触覚・圧覚受容器・ポリモーダル受容器:多形式の侵害受容器)  (第25回 問題146) 問題184 あん摩の基本手技と受容器との組合せで適切でないのはどれか。   1.叩打法 ーー マイスナー小体  2.圧迫法 ーー メルケル盤  3.揉捏法 ーー ルフィニ終末  4.振せん法 ーー 高閾値機械受容器  (解答4)   (第15回 問題147) 問題185 振せん法によって興奮する受容器のうち適切でないのはどれか。   1.ルフィニ小体   2.マイスナー小体   3.パチニ小体   4.高閾値機械受容器   (解答4)   (第11回 問題147) 問題186 振せん法によって興奮する受容器はどれか。   1.腱受容器   2.パチニ小体   3.高閾値機械受容器   4.ポリモーダル受容器   (解答2)   (第22回 問題148) 問題187 軽擦法による触・圧覚を伝える神経線維はどれか。   1.Aα   2.Aβ   3.Aγ   4.B   (解答2)   (第5回 問題128) 問題188 手技による求心性の情報を伝えないのはどれか。   1.Aβ線維   2.Aδ線維   3.Aγ線維   4.C線維   (解答3)   (第9回 問題146) 問題189 軽擦刺激の求心路に関係するのはどれか。   1.メルケル盤   2.Ⅲ群線維   3.脊髄網様体路   4.海馬   (解答1)   (第21回 問題147) 問題190 前腕への軽擦法の刺激を伝える一次性ニューロンが二次性ニューロンに交代する部位はどれか。  1.脊髄神経節  2.延髄  3.中脳  4.視床  (解答2)  (第27回 問題146) 問題191 触・圧感覚を伝える伝導路はどれか。   1.後脊髄小脳路   2.錐体路   3.錐体外路   4.後索路   (解答4)   (第2回 問題129) 問題192 母指圧迫法の刺激を伝導するのはどれか。   1.脊髄小脳路   2.錐体路   3.錐体外路   4.後索路   (解答4)   (第18回 問題147) 問題193 手掌圧迫法の刺激を伝導するのはどれか。   1.後索路   2.錐体外路   3.脊髄小脳路   4.外側脊髄視床路   (解答1)   (第23回 問題147) 問題194 圧迫法に反応する受容器で表皮に存在するのはどれか。  1.パチニ小体  2.マイスナー小体  3.メルケル盤  4.ルフィニ終末  (解答3)  (解説)  メルケル盤:表皮の基底部・ルフィニ終末:真皮下層・マイスナー小体:表皮と真皮の境界部付近・パチニ小体:真皮の下層や皮下組織、また骨膜、骨間膜、内臓  (第26回 問題146) 問題195 触圧刺激の情報が後索路を通らないのはどれか。   1.顔面部   2.前腕部   3.肩上部   4.腰部   (解答1)   (第9回 問題145) 問題196 触圧覚に関与しないのはどれか。   1.Aγ線維   2.視床   3.マイスネル小体   4.中心後回   (解答1)   (第12回 問題149) 問題197 軽擦法によって生じる触覚の伝導に関与しないのはどれか。   1.高閾値侵害受容器   2.Aβ繊維   3.脊髄神経節   4.後角   (解答1)   (第7回 問題14) 問題198 触圧覚の伝導路として適切でないのはどれか。   1.Aβ線維   2.パチニ小体   3.錐体外路   4.視床   (解答3)   (第13回 問題149) 問題199 軽擦法の刺激の伝導に関与するのはどれか。   1.高閾値機械受容器   2.大脳基底核   3.マイスネル小体   4.外側脊髄視床路   (解答3)   (第20回 問題148) 問題200 軽擦法の刺激の伝導に関与するのはどれか。  1.Ⅲ群線維  2.内側毛帯  3.脊髄灰白質中間質  4.外側脊髄視床路  (解答2)  (解説)   軽擦法の刺激の伝導に関与するのは触圧覚である。  識別力を伴う触覚・圧覚:感覚神経→Aβ線維(Ⅱ群線維)・伝導路→後索路  後索路の伝導経路  (1)脊髄神経節の一次ニューロンが、受容器からの情報を受ける。  (2)後根から脊髄へ入り、そのまま後索を上行して延髄へ。  (3)上半身のものは薄束を、下半身のものは楔状束を通る。  (4)二次ニューロンとなり交叉し、反対側で内側毛帯を形成して上行する。  (5)視床の後外側腹側核で三次ニューロンにかわり、大脳皮質へ向かい、中心後回(体性感覚野)に終わる。  (第26回 問題147) 問題201 軽擦法の刺激の受容に関与するのはどれか。   1.腱受容器   2.脊髄側角   3.後索路   4.大脳基底核   (解答3)   (第24回 問題147) 問題202 指頭振戦法の刺激の伝達に関与するのはどれか。   1.マイスネル小体   2.Aδ線維   3.外側脊髄視床路   4.視床下部   (解答1)   (第19回 問題148) 問題203 内臓疾患の際に筋の過緊張を起こす反射はどれか。   1.体制-自律神経反射   2.内臓-内臓反射   3.内臓-知覚反射   4.内臓-運動反射   (解答4)   (第4回 問題132) 問題204 内臓疾患の際に筋緊張を起こす機序はどれか。   1.内臓-内臓反射   2.内臓-体性反射   3.体性-内臓反射   4.軸索反射   (解答2)   (第11回 問題149) 問題205 内臓に病変があると体幹の筋に持続的収縮を起こす反射はどれか。   1.内臓-内臓反射   2.内臓-運動反射   3.体性-運動反射   4.体性-内臓反射   (解答2)   (第17回 問題148) 問題206 あん摩施術により反射的に大腸の蠕動運動が亢進した。遠心路に関与する神経はどれか。   1.知覚神経   2.運動神経   3.交感神経   4.副交感神経   (解答4)   (第6回 問題146) 問題207 内臓疾患の際、腰部の筋に過緊張を起こす反射の遠心路はどれか。   1.知覚神経   2.運動神経   3.交感神経   4.副交感神経   (解答2)   (第9回 問題149) 問題208 筋性防御の反射弓に関与しないのはどれか。   1.内臓求心性神経   2.交感神経節後線維   3.興奮性介在ニューロン   4.体性運動神経   (解答2)   (第14回 問題149) 問題209 筋性防御の出現に関与しないのはどれか。  1.内臓求心性神経  2.後索核  3.興奮性介在ニューロン  4.α運動ニューロン  (解答2)  (第27回 問題147) 問題210 ヘッド帯に関与する組合せはどれか。   1.内臓と知覚神経   2.内臓と運動神経   3.筋肉と知覚神経   4.筋肉と運動神経   (解答1)   (第6回 問題148) 問題211 頸動脈洞部の圧迫刺激により誘発される現象はどれか。   1.血圧上昇   2.瞳孔散大   3.心拍数減少   4.利尿   (解答3)   (第5回 問題131) 問題212 ツェルマーク反射を起こす圧迫部位はどれか。   1.頚動脈洞   2.胸壁   3.眼球   4.足底   (解答1)   (第6回 問題147) 問題213 眼球部への圧迫刺激により徐脈が起こるのはどれか。   1.アシュネル反射   2.ツェルマーク反射   3.眼輪筋反射   4.輻輳反射   (解答1)  (解説 アシュネル反射:両眼を併願させ両眼または一方の眼球を圧迫すると1分間に10泊以上低下すること。副交感神経機能亢進による。眼球圧迫により三叉神経の興奮がおこり反射的に副交感神経(迷走神経)機能亢進が生じる。結果心拍数、血圧が低下する。反射弓→三叉神経→延髄→迷走神経。 チェルマックヘーリング反射(頸動脈洞圧迫試験):頸動脈洞を圧すると血圧が下がり、徐脈となる。反射弓→頸動脈洞→舌咽神経、迷走神経→延髄→迷走神経→心臓。  眼輪筋反射:眼下外側部に母指をき、その上を叩くと眼を閉じる。反射弓→三叉神経→橋→顔面神経。  輻輳反射:遠いところから急に近くの物を見ると縮瞳する。反射弓→視神経→中脳→動眼神経。)   (第25回 問題149) 問題214 Ⅰb抑制を利用して右腓腹筋の筋緊張を軽減させるのに適切な圧迫部位はどれか。   1.右前脛骨筋の筋腹部   2.右前脛骨筋の筋腱移行部   3.右腓腹筋の筋腹部   4.右腓腹筋の筋腱移行部   (解答4)  (解説 Ib抑制(自原抑制):筋が収縮して腱受容器が引き伸ばされる時にインパルス(活動電位)を発射する。腱受容器からの求心性神経は太いⅠb群線維である。Ⅰb群線維は脊髄において運動ニューロンの活動を抑制しており、これをⅠb抑制または自原抑制という(ある筋肉が収縮するとその筋にある腱受容器が興奮してその筋の収縮が抑制される)。 この負のフィードバック作用によって筋の収縮が過度にならないように保たれ、また協調運動が円滑に行われることになる。  筋肉の腱受容器につながっているⅠb線維は、α線維に対して抑制的に働く。そのため、緊張の亢進している筋肉の腱に刺激を与える(腱部を圧迫または伸張する)ことで、緊張を抑制することも可能となる。この方法をⅠb抑制テクニックと呼んだりもする。)   (第25回 問題147) 問題215 Ⅰb抑制を利用し、最も効果的に筋を弛緩させる刺激部位はどれか。  1.筋腱移行部  2.最大筋腹部  3.関節裂隙部  4.拮抗筋起始部  (解答1)  (第28回 問題146) 問題216 あん摩マッサージ指圧刺激による内臓機能の調節に関する反射はどれか。   1.体性-内臓反射   2.内臓-内臓反射   3.内臓-知覚反射   4.内臓-運動反射   (解答1)   (第5回 問題130) 問題217 内臓-体性反射によるのはどれか。   1.体温調節   2.血圧調節   3.ヘッド帯   4.消化液の分泌   (解答3)   (第14回 問題150) 問題218 内臓-運動反射が関与するのはどれか。   1.アシュネル反射   2.頸動脈洞反射   3.ヘッド帯   4.筋性防御   (解答4)   (第21回 問題148) 問題219 けいれん性便秘に対して体性-自律神経反射を介した治療を行う場合、適切なデルマトームはどれか。   1.C5-C8   2.Th1-Th4   3.Th7-Th11   4.L1-L5   (解答4)   (第24回 問題148) 問題220 体性-自律神経反射を利用して月経痛の治療を行う場合、施術を行うデルマトームで最も適切なのはどれか。  1.Th5-Th9  2.Th10-L1  3.L3-L5  4.S2-S4  (解答2)  (解説:ヘッド帯における痛覚過敏は以下のとおりである。   肺:C2-C3 T2-T9   心臓:C3-C4 T2-T8   胃:T6-T12   肝臓:C3-C4 T7-T10   胆嚢:T7-T11   小腸:T9-T12   結腸:T11-S4   腎:T12-L1   子宮:T10-L1   前立腺:T10-T12,S1-S3)  (第28回 問題147) 問題221 内臓の連関痛の特徴について正しい記述はどれか。   1.脊髄分節に関係なく出現する。   2.感覚の投射性が関与する。   3.痛むところの皮膚部の知覚過敏はない。   4.錐体路が関与する。   (解答2)   (第2回 問題128) 問題222 あん摩の治療的作用に含まれないのはどれか。   1.転調作用   2.止血作用   3.鎮静作用   4.反射作用   (解答2)   (第7回 問題142) 問題223 神経痛に対する神経伸展法で期待できる作用はどれか。   1.興奮作用   2.誘導作用   3.鎮静作用   4.矯正作用   (解答3)   (第8回 問題145) 問題224 神経痛に対する神経伸展法で期待できる作用はどれか。   1.鎮静作用   2.誘導作用   3.反射作用   4.消炎作用   (解答1)   (第24回 問題149) 問題225 手技の治療的作用と症状との組合せで誤っているのはどれか。   1.興奮作用 ーー 知覚鈍麻  2.鎮静作用 ーー 神経痛  3.反射作用 ーー 便秘  4.矯正作用 ーー 関節の腫脹  (解答4)   (第10回 問題148) 問題226 胃部不快感に対するボアス点への押圧刺激で期待される作用はどれか。   1.誘導作用   2.消炎作用   3.反射作用   4.矯正作用   (解答3)   (第13回 問題146) 問題227 症状とマッサージの治療的作用との組合せで誤っているのはどれか。   1.知覚鈍麻 ーー 興奮作用  2.神経痛 ーー 鎮静作用  3.関節の腫脹 ーー 矯正作用  4.便秘 ーー 反射作用  (解答3)   (第17回 問題149) 問題228 膝関節の水腫に対する大腿部へのマッサージの目的はどれか。   1.誘導作用   2.矯正作用   3.興奮作用   4.鎮静作用   (解答1)   (第11回 問題145) 問題229 次の文で示す治療的作用はどれか。  「膝蓋跳動陽性の患者に対し、大腿部への施術を継続したところ陰性になった。」  1.興奮作用  2.矯正作用  3.誘導作用  4.鎮静作用  (解答3)  (解説)  誘導作用  ①作用効果:患部の発赤・腫脹・疼痛などがはなはだしい時、あるいは脳充血・外傷・炎症・皮下出血などで直接患部を施術できない場合、その部分より中枢側(心臓に近いほう)に施術をして、患部のリンパや血液(病的滲出物や出血)を健部へ誘導する。  ②適応疾患:脳充血・打撲・捻挫・浮腫・皮下出血など。  ③施術の実際:四指の関節の炎症、挫傷などには、患部より中枢側に求心性に、中等度の刺激量で一般的施術を行う。脳充血の場合には、頸部や肩背部に一般的施術を行う。  興奮作用  ①作用効果:病的に機能の減退している場合、特に神経や筋の機能を高め、回復させる。  ②適応疾患:運動麻痺・知覚鈍麻・知覚脱失など。  ③施術の実際:プリューゲル・アルントシュルツの法則に従えば、弱い刺激で短時間行うのがよいことになるが、生体の感受性も鈍くなっていることもあり、臨床的には強い刺激、あるいは反復刺激が有効な場合もある。  矯正作用  ①作用効果:関節の拘縮などで、正常な関節運動範囲が制限された場合、その可動域をより正常に広げたり、あるいは、斜頸・内反足・外反足・内反膝(O脚)・外反膝(X脚)などの形態異常の矯正をはかる。  ②適応疾患:関節拘縮、筋・腱・靱帯の短縮や癒着、内反足、外反足・内反膝(O脚)・外反膝(X脚)など。  ③施術の実際:矯正法の準備段階として、按捏法・揉捏法・運動法などを患部およびその周囲に行い、癒着の剥離や血液循環の改善を行った後、矯正法を行う。  鎮静作用  ①作用効果:病的に機能が亢進している場合、特に神経や筋の機能を抑え、鎮静させる。  ②適応疾患:神経痛・知覚過敏・筋痙攣・筋緊張・筋肉痛など。  ③施術の実際:プリューゲル・アルントシュルツの法則に従えば、強い刺激で長時間行うのがよいことになるが、臨床的には閾値の低下した(感受性の亢進した)組織に大しては弱い刺激でも十分効果が期待できる。  按撫法(軽擦法)・揉捏法・叩打法・圧迫法を持続的に行う。神経伸展法も効果的である。  (第26回 問題148) 問題230 病態と治効作用との組合せで、正しいのはどれか。   1.関節の拘縮 ーー 興奮作用  2.筋の痙攣 ーー 鎮静作用  3.知覚麻痺 ーー 誘導作用  4.浮腫 ーー 矯正作用  (解答2)   (第4回 問題131) 問題231 治療目的について誤っている組合せはどれか。   1.関節水腫(水症) ーー 誘導作用  2.腓腹筋けいれん ーー 興奮作用  3.胃アトニー ーー 反射作用  4.肋間神経痛 ーー 鎮静作用  (解答2)   (第12回 問題146) 問題232 運動麻痺や知覚鈍麻などにあん摩・マッサージ・指圧の効果が期待される作用はどれか。   1.鎮静作用   2.誘導作用   3.反射作用   4.興奮作用   (解答4)   (第1回 問題129) 問題233 関節拘縮を正常に戻し機能の回復を図るのはどれか。   1.興奮作用   2.鎮静作用   3.矯正作用   4.誘導作用   (解答3)   (第3回 問題131) 問題234 足関節捻挫による腫脹を下腿部への施術により改善させる作用はどれか。  1.鎮静作用  2.反射作用  3.誘導作用  4.転調作用  (解答3)  (第28回 問題148) 問題235 関節の拘縮をゆるめ、可動範囲を広げる作用を持つのはどれか。   1.結合織マッサージ   2.自動運動法   3.抵抗運動法   4.矯正法   (解答4)   (第2回 問題130) 問題236 ポンプ手技を基本手技とするのはどれか。   1.結合織マッサージ   2.筋肉マッサージ   3.リンパドレナージ   4.モビリゼーション   (解答3)   (解説 リンパドレナージ:フランス語で「リンパ排出法」という意味。リンパドレナージの手技は沢山ある。その一つにパンプテクニックがある。パンプテクニックとは、筋肉や関節を圧迫し、ポンプ作用により、リンパ液を送り出す手技。主に腕と脚に使う。 結合織マッサージ:ドイツのエリザベート・ディッケにより20世紀前半に創始された。結合織マッサージは、砒化結合組織に牽引刺激を与える目的で、皮膚をずらすようにして行う。  結合織マッサージの手技には、擦過軽擦とカギ形軽擦とがある。  ①擦過軽擦:中指と薬指をそろえ、PIPとDIPをともに軽度屈曲し、皮膚にしわを作りながら術者の手関節の方向にこすっていく手技。  ②カギ形軽擦:擦過軽擦の終わりに術者の母指側に引っ張って、皮膚のしわを引っ掛けるようにする手技。  施術にあたっては、体幹の後面、特に腰椎下部から仙骨部(L2~S2)、頚椎下部(C8)を重視して行う。  モビリゼーション:整体手技の1種。瞬間的矯正をかけることなく、関節に対して低速度かつ反復的な動きを加えることにより関節の可動域を回復させ、疼痛を軽減させる手技のこと。関節モビリゼーションとも言われる。   (第25回 問題142) 問題237 長期臥床の高齢者に対する訪問マッサージで最も期待できる効果はどれか。   1.関節拘縮の改善   2.認知症の改善   3.嚥下機能の回復   4.摂食自立への援助   (解答1)   (第16回 問題148) 第9章 あん摩マッサージ指圧の治効理論 問題238 血液の還流を促すマッサージの手技として最も効果的なのはどれか。   1.軽擦法   2.叩打法   3.強擦法   4.振せん法   (解答1)   (第13回 問題144) 問題239 マッサージを求心性に行う理由で正しい記述はどれか。   1.動脈の流れを促進する。   2.リンパの流れを促進する。   3.知覚神経の伝導速度を高める。   4.脊髄反射を亢進させる。   (解答2)   (第6回 問題145) 問題240 便通を促す腹部の揉捏法で最も適切なのはどれか。   1.二指揉捏法   2.きりもみ状揉捏法   3.母指揉捏法   4.ろとう揉捏法   (解答4)   (第17回 問題141) 問題241 体性-内臓反射に基づく施術で第7~11胸神経支配の筋への圧迫法が適応となる症状はどれか。   1.生理痛   2.下痢   3.残尿感   4.胃部不快感   (解答4)   (第14回 問題148) 問題242 背部のあん摩施術により胃部不快感が軽減した。どの反射によるものか。   1.内臓-運動反射   2.軸索反射   3.体性-内臓反射   4.内臓-内臓反射   (解答3)   (第19回 問題149) 問題243 腹部へのマッサージ刺激により胃運動が抑制されるのはどの反射によるものか。   1.軸索反射   2.内臓-体性反射   3.体性-運動反射   4.体性-内臓反射   (解答4)   (第20回 問題149) 問題244 軽擦法によるオキシトシン放出で重要な部位はどれか。  1.視床下部  2.松果体  3.甲状腺  4.副腎皮質  (解答1)  (第28回 問題149) 問題245 手技による消化管機能の亢進作用で適切でないのはどれか。   1.蠕動運動の亢進   2.交感神経活動の亢進   3.消化酵素の分泌増加   4.栄養の吸収促進   (解答2)   (第10回 問題146) 問題246 誤っているのはどれか。   1.マッサージは末梢静脈血の還流を促す。   2.持続的伸展運動は筋の緊張をほぐす。   3.体熱の放散の大部分は呼気から行われる。   4.メルケル盤、マイスナー小体は触圧覚の受容器である。   (解答3)   (第1回 問題125) 第10章 関連学説 問題247 次の文に該当するのはどれか。  「生体は内外の環境変化によってその状態を変動させるが、ほぼ一定の範囲内に維持される。」   1.ストレス学説   2.ホメオスターシス   3.圧発汗反射   4.レイリー現象   (解答2)   (第8回 問題150) 問題248 ホメオスタシスという言葉を初めて用いたのは誰か。   1.キャノン   2.セリエ   3.ウイナー   4.レイリー   (解答1)   (第2回 問題134) 問題249 ホメオスタシスについて誤っている記述はどれか。   1.生体の恒常性維持をいう。   2.生命維持の重要な担い手である。   3.大脳皮質による調節系である。   4.内分泌系が関与する。   (解答3)   (第11回 問題150) 問題250 ホメオスタシスについて誤っている記述はどれか。   1.ポジティブ・フィードバック調節系が主である。   2.恒常性保持機能ともいわれる。   3.自然治癒力に影響する。   4.自律神経が関与する。   (解答1)   (第13回 問題150) 問題251 ホメオスタシスに最も関係の深い中枢はどれか。   1.視床   2.視床下部   3.大脳基底核   4.脳幹網様体   (解答2)   (第15回 問題150) 問題252 キャノンが提唱したのはどれか。   1.サイバネティックス   2.ホメオスターシス   3.汎適応症候群   4.過剰刺激症候群   (解答2)   (第7回 問題150) 問題253 キャノンの緊急反応において主要な役割をしているのはどれか。   1.小脳   2.下垂体   3.副腎皮質   4.交感神経   (解答4)   (第8回 問題149) 問題254 キャノンの緊急反応時にみられる生体現象として誤っているのはどれか。   1.瞳孔散大   2.心拍出量増加   3.血糖値上昇   4.胃腸運動亢進   (解答4)   (第17回 問題150) 問題255 キャノンの緊急反応において主要な役割を果たしているのはどれか。   1.下垂体   2.交感神経   3.小脳   4.副腎皮質   (解答2)   (第18回 問題149) 問題256 キャノンが提唱する緊急反応でみられるのはどれか。   1.縮瞳   2.心拍数減少   3.胃腸運動亢進   4.グリコーゲン分解   (解答4)   (第24回 問題150) 問題257 キャノンが提唱した学説と関連するのはどれか。   1.下垂体-副腎皮質系   2.緊急反応   3.交感神経抑制   4.交絡感作   (解答 2)  (第22回 問題150) 問題258 交感神経-アドレナリン系の反応による調節と関係するのはどれか。   1.ストレス学説   2.ホメオスタシス   3.圧自律神経反射   4.サイバネティックス   (解答2)   (第23回 問題150) 問題259 あん摩・マッサージ・指圧の刺激が、下垂体ー副腎皮質系の活動に作用し、生体の疾病に対して効果的な反応を現すことを支持するという説はどれか。   1.過剰刺激症候群の学説(レイリー現象)   2.汎適応症候群の学説(ストレス学説)   3.サイバネティックスの学説   4.圧自律神経反射の学説(圧発汗反射)   (解答2)   (第1回 問題128) 問題260 汎適応症候群の学説を提唱したのは誰か。   1.ウイナー   2.レイリー   3.セリエ   4.ベルナール   (解答3)   (第6回 問題150) 問題261 セリエのストレス学説でストレス刺激に対する生体反応はどれか。   1.脾臓の萎縮   2.胸腺の肥大   3.副腎皮質の萎縮   4.胃・十二指腸潰瘍   (解答4)   (第7回 問題149) 問題262 生体に加えられた種々の刺激が、下垂体-副腎皮質系を賦活することを指摘しているのはどれか。  1.圧自律神経反射  2.ストレス学説  3.ホメオスタシス  4.ゲートコントロール説  (解答2)  (第28回 問題150) 問題263 多様な刺激に対する生体反応で、下垂体-副腎皮質系の重要性を指摘しているのはどれか。   1.サイバネティックス   2.ストレス学説   3.ホメオスタシス   4.緊急反応   (解答2)   (第12回 問題150) 問題264 汎適応症候群の学説において交絡感作がみられる時期はどれか。  1.ショック期  2.抗ショック期  3.抵抗期  4.疲憊期  (解答3)  (第27回 問題150) 問題265 圧発汗反射の求心路はどれか。   1.交感神経   2.副交感神経   3.知覚神経   4.運動神経   (解答3)   (第5回 問題129) 問題266 患者を左側臥位で寝かせておいた時、発汗の促進がみられるのはどれか。   1.左顔面部   2.右手掌部   3.右体幹部   4.左下肢部   (解答3)   (第18回 問題150) 問題267 圧自律神経反射の学説で、非圧迫側の反応について誤っているのはどれか。   1.血圧上昇   2.発汗減少   3.皮膚温上昇   4.鼻粘膜血管収縮   (解答2)   (第6回 問題149) 問題268 圧自律神経反射に関与しないのはどれか。   1.マイスネル小体   2.Aβ線維   3.脊髄前角細胞   4.交感神経   (解答3)   (第16回 問題150) 問題269 圧自律神経反射に関与するのはどれか。   1.交感神経   2.運動神経   3.内臓神経   4.迷走神経   (解答1)   (第20回 問題150) 問題270 圧自律神経反射において圧迫側でみられるのはどれか。   1.鼻粘膜の毛細血管の収縮   2.血圧の上昇   3.発汗の減少   4.皮膚温の上昇   (解答3)   (第21回 問題150) 問題271 圧自律神経反射で圧迫側にみられるのはどれか。   1.鼻粘膜の毛細血管の拡張   2.腋窩温の上昇   3.発汗の増加   4.血圧の上昇   (解答1)  (解説 圧発汗反射の学説(圧自律神経反射の学説):圧発汗反射は高木健太郎による、皮膚圧半側発汗現象の研究によるものである。この研究によると、皮膚を圧迫したときにおこる生理的な機能の変化は、発汗だけではなく血圧や鼻粘膜の毛細血管の拡張縮小など種々の自律神経機能であった。これらは、皮膚圧迫による交感神経反射で、圧迫側は交感神経の働きが抑制的に作用し、非圧迫側は興奮的に作用するものである。圧迫の種類は、つまむ、締め付ける、押すなど何でもよく、また、圧迫する面積が広いほど作用は強い。 両ソクの腋窩点を同時に圧迫すると上半身は発汗が減少し、下半身は発汗が増加する。反対に両ソクの臀部側転を同時に圧迫すると、上半身は発汗が増加し、下半身は減少する。また、腋窩点、臀部側転を電気で刺激したり、電球や太陽灯で熱しても半側発汗はおこらないが、皮膚をつまむと半側発汗をおこし、注射針を刺しても、弱いがその作用がおこる。  呼吸音については圧迫側の呼吸音が鋭くなり、反対側が弱まる。心拍数は、側胸部を圧迫すると緩徐になるが、それは右側の圧迫が大きく影響する。胃腸運動にたいしては脊椎両側を圧迫すると多くは蠕動運動が中止し、圧迫をやめると直ちに蠕動のおきるのが観察される。  ・圧自律神経反応  項目 圧迫側 非圧迫側 発汗 減少 増加 腋窩温 低下 上昇 血圧 下降 上昇 鼻粘膜毛細血管 拡張 収縮)  (第25回 問題150) 問題272 左鼻閉に対し、圧自律神経反射を利用して症状を改善しようとする場合、押圧する部位で最も効果があるのはどれか。  1.左鼻根部  2.右腋窩点  3.左殿部側点  4.右前脛骨筋部  (解答2)  (解説)  鼻閉の中で、最も多い原因となるのがアレルギー性鼻炎に由来するものである。アレルギーにより鼻粘膜に炎症がおこり、血管が拡張し、腫れを起こし鼻が詰った状態。  鼻づまりを治す方法の一つとして脇の下を圧迫する方法がある。  例えば左鼻が詰まっている場合は、その反対側(右側)の脇の下を圧迫する。拳を挟んでも良いし、丸めた雑誌やペットボトルでもOK。特に、脇の下を圧迫したまま、横になるのも効果的。きちんと脇の下が圧迫されるし、そのまま寝ることもできる。  脇の下には自律神経が通っている。そこを圧迫することで交換神経に働きかけ、血管が収縮する。鼻づまりは、単純に鼻水が詰まっていると言うだけではなく鼻の粘膜が腫れていることも大きく関係している。交感神経への刺激による血管収縮は、鼻粘膜の腫れをおさめる効果を発揮する。  脇の下を圧迫すると、その反対側の交換神経が刺激される。したがって鼻づまりとは逆の脇の下を刺激する必要がある。  高木健太郎は皮膚圧迫による発汗現象の研究を行い、皮膚圧迫による交感神経性反射(圧発汗反射)を明らかにした。  圧自律神経反射とは、皮膚圧迫により、圧迫側では発汗減少・皮膚温低下・血圧下降・鼻粘膜毛細血管拡張が、非圧迫側では発汗増加・皮膚温上昇・血圧上昇・鼻粘膜毛細血管収縮が起こる反射である。  これは、圧迫側で交感神経の作用が抑制し、非圧迫側では作用が亢進することにより起こる。  (第26回 問題150) 問題273 圧自律神経反射において皮膚圧迫側の変化はどれか。  1.発汗の増加  2.血圧の上昇  3.皮膚温の低下  4.鼻粘膜の毛細血管収縮  (解答3)  (第27回 問題149) 問題274 痛みを抑制する刺激としてゲートコントロール説に最も合致するのはどれか。   1.温熱刺激   2.触圧刺激   3.侵害刺激   4.冷却刺激   (解答2) (解説 Aγ線維より太い神経を刺激するものでなければならない。)  (解説)  「さする」という行為は、脊髄において痛みの抑制システムを賦活させると考えられている。この理論はMelzackとWallが1965年に発表したもので、ゲートコントロール説と呼ばれる。  この説によれば、脊髄後角には痛みの門番としてゲートを守る膠様質細胞(SG)と、中枢に情報を伝えるT細胞がある。痛みを伝えるAδ線維やC線維などの細い神経線維が興奮すると、門番であるSG細胞が抑制されるためにゲートが開き、T細胞を介して痛みが脳へ伝わる。  しかし、触覚などを伝える太い神経線維が興奮すると、門番であるSG細胞を興奮させてゲートを閉じるため、T細胞には情報が伝わらず、痛みを脳へ伝えることができないとされている。その後、SG細胞の抑制を行う場所が、T細胞に入る前(シナプス前抑制)でなく、T細胞そのものを抑制することがわかり一部修正されたが、  この考え方は、今でもさすることで痛みが治まる機序の説明として使われている。  痛いところに手をあてる「手当て」という言葉は、こんなメカニズムから生まれた言葉かもしれない。 (第2回 問題131) 問題275 触圧刺激による鎮痛のメカニズムを説明するのはどれか。   1.圧発汗反射   2.ホメオスタシス   3.ストレス学説   4.ゲートコントロール説   (解答4)   (第3回 問題129) 問題276 軽擦法で生じる鎮痛効果に関与するのはどれか。   1.レニン-アンジオテンシン系   2.下行性痛覚抑制系   3.下垂体-副腎皮質系   4.ゲートコントロール系   (解答4)   (第23回 問題149) 問題277 疼痛部位への軽擦法により賦活する鎮痛系の特徴はどれか。  1.軽擦の向きに依存する。  2.効果が出るまでに時間がかかる。  3.全身性に効果が出現する。  4.持続効果に乏しい。  (解答4)  (第26回 問題149) 問題278 サイバネティックスの学説に関係するのはどれか。   1.恒常性   2.ストレス   3.副交感神経   4.フィードバック   (解答4)   (第9回 問題150) 問題279 サイバネティックスの語源はどれか。   1.制御と通信   2.恒常性   3.閉回路   4.舵取り   (解答4)   (第10回 問題150) 問題280 経皮的神経電気刺激法(TENS)の開発につながった学説はどれか。  1.ホメオスタシス  2.圧自律神経反射  3.サイバネティックス  4.ゲートコントロール  (解答4)  (第27回 問題148)